フランスのバークレーレコードより85年にリリースされた後期ドン・チェリーの名盤再発。ママ! ミルクとの作品も発表するフランスの前衛芸術家ラムンショー・マッタのプロデュースは時代の息づかいを感じさせるNWな仕上がり。レゲエやアフロが濃厚に散りばめられ、マグマのヤニック・トップやセネガルのアフロ・ロックバンド、ハラムのメンバーなどヴァラエティ豊かな面々が入り乱れる様はビル・ラズウェルの手腕も想起させ、当のドン・チェリーもシンセからヴォーカルまで披露。ただし全体通して彼のトランペットが引き締め、当然“要”になる。リップ・リグ&パニックへ参加の3年後、納得。