部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!
GREENSLADE Greenslade: Expanded & Remastered Edition Warner Bros./Esoteric/MARQUEE(1973)
4年生にもなると部室へ来る機会が減りますので、たまに寄った時くらいは最近のオススメCDでも報告しましょうか。まずは我輩の愛するグリーンスレイドが73年に放ったデビュー作の拡張版『Greenslade: Expanded & Remastered Edition』(Warner Bros./Esoteric/MARQUEE)から。最新リマスターはもちろんのこと、BBC出演時のパフォーマンスを収録したボーナス・ディスクが大変ありがたいですな。ツイン・キーボードを核としたファンタスティックかつシンフォニックな音世界が、絶頂期のスタジオ・ライヴ音源で味わえるとは……英国プログレ好き垂涎のリイシューですぞ。
お次は、2014年より続いてきたレッド・ツェッペリンのリイシュー・プロジェクトのトリを飾る『The Song Remains The Same』(Atlantic/ワーナー)。73年のマジソン・スクエア・ガーデン公演の模様を捉えた同名映画のサントラにして、ロック史上に残るこの名ライヴ盤が、ジミー・ペイジ本人によるリマスタリングで甦りましたぞ! 異様なほど生々しくて迫力のあるサウンドには圧倒される以外ないですな。
続いては米国ポップスの偉大なるマエストロ、ロジャー・ニコルズの秘蔵音源集第2弾『Treasury Extra Tracks』(ビクター)。本人所有のテープ倉庫から発掘された、60年代~2000年代に渡るレア音源が30曲も収録されているうえに、2018年の最新レコーディング曲まで聴けるのだから嬉しい限り。言わずもがな、すべてのソフト・ロック・フリーク必携の一枚でしょう。
さて最後のジョー・ストラマー『Joe Strummer 001』(Ignition /ソニー)は、クラッシュ以外のキャリアを網羅するという初の試みで編まれた2枚組のコンピレーション。クラッシュ結成前のパブ・ロック期からメスカレロスを率いた晩年に至るまでの人気曲や入手困難なナンバーに加え、Disc-2の12曲はすべてが未発表音源という凄い代物ですぞ。とりわけ生前最後に録音されていた“London Is Burning”には涙を禁じ得ませんな。 *戸部小伝太