フランスのラッパー、オレルサン(オレールサン)が新曲“Paradis”のミュージック・ビデオを公開。この映像のシノプシス(物語の概要)を、「ウルトラヘヴン」などで知られる手塚賞受賞漫画家・小池桂一が手掛けていることが話題になっている。

オレルサンと言えばラッパーのほかコメディアンや俳優、フランス版「ワンパンマン」では主人公役の声優を務めるなど多方面で才能を発揮しつつ、日本アニメの影響を大いに受けたと思われるMVを公開するなど大の日本好きとしても知られている。今回のMVでは英語のほかに日本語の字幕も付いている。

一方の小池桂一は、〈ペーパー・ドラッグ〉とも評される「ウルトラヘヴン」を始め、寡作ながら脳が見せる幻覚やトリップをテーマにした作品を発表し続け、近年では本日休演のジャケットを手掛けたことでも話題を呼んだ。作風はフランスのバンド・デシネからの影響も多く見受けられることから、今回のタッグは日仏両者に寄り添ったものになっていると言えるのではなかろうか。

恋人同士のベッドでのささやかな会話から、小池漫画と同様にぐんぐんと広がる美しい世界観。この世界観は果たしてどこまで広がりを見せるのか、思わず釘付けになってしまうこと間違いなしの映像に仕上がっている。