ダニール・トリフォノフによるラフマニノフのピアノ協奏曲全曲録音チクルス第1弾。『ラフマニノフ行き-出発』というタイトルで、今回は名曲 “第2番”と、トリフォノフ自身お気に入りという“第4番”を収録。ネゼ=セガン&フィラデルフィア管との共演。協奏曲のカップリングはラフマニノフ編曲のJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番。原曲にはない対旋律を加えたり、オリジナルの雰囲気を壊さずに清々しさが漂う作品。自身も作曲するトリフォノフらしく、ラフマニノフの編曲の意図を理解し対位法を美しく浮かび上がらせる。軽やかなタッチが音粒を際立たせる。