欧州で高い人気を誇るスイス人シンガーの5作目。いろいろなタイプの曲を歌える人で、ソウルからの影響を噛み砕いてポップに表現するのはもちろん、レゲエブルースの採り入れ方も上手い。表題曲がマキシ・プリーストっぽかったり、“Better Than This”がレニー・クラヴィッツっぽかったりと、構えず聴かせる親しみやすさを持ちつつ、かすれた歌声自体に味もある。ソウル・バラードの“Let's Stay Home”が特に良い。