Kan SanoやMichael Kanekoのサポートもこなす面々によるバンドの初作。80sソウルやAOR、往年のシティー・ポップの名盤を咀嚼して、流線形にも近い精緻な手つきで再構築しており、その新人とは思えないマチュアなアンサンブル&ソングライティングに驚かされる。ハイエイタス・カイヨーテが日本のポップスを奏でたような“Let Your Love Grow”をはじめ名曲だらけ。何より気品と官能を兼ね備えたヴォーカルが素晴らしい。