今世紀に入ってからの極上の名録音ばかり! オーケストラ新時代を告げる新定番曲、新名盤をUHQCDで!

 キングレコードから、輸入盤で発売され大評判になっているオーケストラの名盤50点を国内プレスのミッド・プライス盤(1枚もの1,800円+税、2枚もの2,700円+税)として一挙に発売することとなった。ラインナップにはRCO(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)、LSO(ロンドン交響楽団)、Mariinsky(マリインスキー劇場管弦楽団)、CSO(シカゴ交響楽団)など名門オーケストラの自主制作レーベルから、名指揮者ヤンソンス、ハイティンク、ゲルギエフ、コリン・デイヴィス、ムーティの最新名盤、フランスのActes Sudレーベルからは第52回レコード・アカデミー大賞受賞の 「春の祭典/ペトルーシュカ」をはじめ、ピリオド楽器オーケストラの〈鬼才指揮者〉ロトの名盤6点、同じくフランスのHMFレーベルからはクルレンツィス、ファウスト、ケラス、ヤーコプス、ヘレヴェッヘの名盤が投入されている。

 クラシックのこうした〈名盤シリーズ〉には往年の録音が含まれる場合が多いが、このシリーズは全50タイトル、全て21世紀に入ってからの録音というのが注目ポイントである。つまり、収められたすべての演奏が21世紀の世界のクラシック音楽界の動向を映したものとなっている。先に挙げたロトによる時代考証的演奏もその一つ。また過去の〈名盤シリーズ〉なら多く含まれるベートーヴェンの交響曲は「第九」1枚だけで、代わりにマーラーの交響曲が7点、ブルックナーの交響曲が5点も含まれるなど、近年のプログラム事情も反映している。

 音質面も近年のハイレゾ・ブームになってからの録音ばかりで、海外盤ではSACDハイブリッド盤で発売されているものも含まれ、すべて広大なダイナミックレンジと鮮やかな色彩感をもった名録音で占められている。しかも国内製造の高品位CD〈UHQCD〉によるプレスで、その品質の信頼感は海外盤以上と言えそうだ。レーベルのオリジナル・ジャケット・デザイン使用。声楽曲は歌詞対訳付きであるのも有難い。