挑発的にも見える表題を冠した17歳のシンガーによる初フル・アルバム。多保孝一が作曲、中塚武が編曲したバック・ビート系のソウル・ポップ、菅波栄純(THE BACK HORN)提供の青臭いロックのように年相応の青春を描いた楽曲も置きつつ、特に耳を惹くのはズシリと重たい情念系の歌。シングル曲“Here”と同系のエスニックな“狂ったカンヴァス”、理想も現実も抱いて大人への一歩を踏むミディアムなどに心が震える。