デビュー25周年記念の節目に登場した、約6年ぶりのオリジナル・アルバム。もともとどう呼ばれようともAORやシティー・ポップに隣接するサウンドを纏ってきた彼女だけに、今回もあえて時流に目配せする必要はナシ。インコグニートを筆頭に、クニモンド瀧口、河野伸、松本良喜、宮野弦士、小松秀行、渡辺和紀という名前の羅列だけで品質の伝わるアレンジャー陣が、多様な恋の在り方を描いた世界に彩りを与えている。