ノルウェイ・ジャズ・ファンの注目を集めるオイヴィン・ニューパン(ギター)が、NYへ乗りこんで集めたベン・ウェンデル(サックス) 、テイラー・エイグスティ(ピアノ)、ジョー・マーティン(ベース)、 ジャスティン・フォークナー(ドラムス)の4人、共演経験ほぼ無しの5人はスタジオで〈バンド〉となった。ブラッド・メルドー、クリス・ポッターとの共演作『Not By Chance』が忘れられないマーティンは本作でも好調。共通の感性を持った5人がレギュラー・バンドのように溶け合い遠慮のなく激突する、予定調和を嫌うジャズが燃え上がる。④⑤⑥でのウエンデルは情念が燃え上がって、内から湧き出る出色の出来。ニューパンも各曲でリーダーらしさを発揮する。