マルチ奏者/プロデューサーとしてエド・タレットらとコラボを重ねてきた、ウェールズ出身のアリ・レイシーによるソロ・ユニット。この初作は生楽器と電子音を丁寧に織り込んだ幻想的なフォーキー・ポップを背景に、美しく繊細なファルセット・ヴォイスが天高く伸びていく……といった内容だ。荘厳な音飾を取っても、透明感のある歌声を取っても、〈ボン・イヴェール、アウスゲイルに続く存在〉と断言してしまいたい。