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ディヌ・リパッティ『シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲』 ウルトラセブン伝説的最終回が甦る! 最高の音・解説・美術でリパッティ傑作盤復刻

ウルトラセブン伝説的最終回が甦る! 最高の音・解説・美術でリパッティ傑作盤復刻

DINU LIPATTI,HERBERT VON KARAJAN,ALCEO GALLIERA,PHILHARMONIA ORCHESTRA シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲(2018 DSD 11.2マスターによる) Warner Classics(2018)

 クラシック音楽ファンと特撮ファンを結ぶ《シューマン:ピアノ協奏曲イ短調》。第1楽章がクライマックスを通して鳴り響き視聴者の度肝を抜いた伝説的最終回、そうウルトラセブンである。昨年2017年はディヌ・リパッティ生誕100周年。そして今年2018年はその伝説的最終回放映から50年が経つという記念すべき節目だ。それを祝うにはあまりにも豪華なタイトルが到着した。カラヤンとのシューマン、ガリエラとのグリーグを収めたディヌ・リパッティ傑作盤がまさかの2018年新規DSDリマスターでの復刻だ。

 まず着目すべきはその音質。オリジナル・アナログ・マスター・テープから11.2MHzのDSD化というかつてない音質の向上は驚嘆の域である。この音質の凄みをSACDシングルレイヤーで是非聴いて頂きたいのだが、SACDプレイヤーをお持ちでない諸兄にはUHQCDでもリリースされる。11.2MHzを可能な限り再現できるようリマスターされてもいるが、初回限定仕様にはハイレゾ音源ダウンロードキーも付属される。ご自分の環境に合わせて選べ、最高音質を楽しめる試みだ。

©円谷プロ ※別冊ブックレットより
 

 そしてもう一つの目玉は青山通氏書き下ろしによる豪華ブックレット。著書『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』『ULTRASEVEN SCORE READING』にて音楽とウルトラセブンの関係を語ってきた氏が、伝説の最終回を譜例とセリフを交えて詳細に解説している。巻末には本録音を聴いた青山通氏、冬木透氏の対談も収録されウルトラセブンファン狂喜必至の豪華さだ。

 またビジュアル面にもこだわりの趣向が凝らされている。本盤を包むスリーブケースは高橋キンタロー氏書き下ろし、リパッティとウルトラセブンが並ぶ夢のイラスト。着せ替えジャケットには「10インチ盤 オリジナル」「英国盤」「日本盤」すべてを収録。クラシックファンとウルトラセブンファン双方をここまで唸らせる企画というのも実に珍しい。

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