7年ぶりのアルバムはリル・ウェインやリック・ロスとの共演曲を含む同名EP(2016年)の拡大盤。股間にアコギを立て掛けた裸体のジャケが主張するように、ジャスティス・リーグが制作したオーガニックな表題曲のほか、先行の“Caramel”などジャスパー・キャメロンらと共同制作した楽曲には素朴なサウス・ビートが敷かれ、無加工の青臭いナヨ声も相変わらず瑞々しい。特にカレンシー客演の“Blown”やセヴン・ストリーターを迎えた“My Bestie”でのスウィートネス、SOSバンド曲のTR-808ビートを引用した“Excited”の滑らかなグルーヴは極上。グッディ・モブのクージョーやスペルマン大学の聖歌隊を招くなどアトランタンらしい出自も随所で匂わす、トラップ時代のネイキッド・ソウルとでも言うべき快作だ。