ひとつの終わりを経験した16歳、新たな物語の始まり

 16歳、高校1年生。シンガー・ソングライターの原田珠々華(はらだすずか)が、初のデジタル配信にて“Fifteen”バンドバージョンをリリースした。もともと、2018年2月に解散したアイドルネッサンスのメンバーだった原田。グループ活動時からはじめたアコースティックギターで、みずから作詞作曲を手掛けた同曲は、シンガー・ソングライターとしての〈はじまり〉の歌となった。

 高校に進学し、環境が変わったことで、15歳のあのころとは違う今の感覚。印象的な〈さよなら〉というフレーズは、〈グループの解散〉と〈15歳の自分にさよなら〉という2つの意味を表しているのだという。

 ひとつの〈終わり〉を経験し、いつも身近にあった〈音楽〉が大きな存在になっていたこと、そして、アイドルネッサンス解散後、SNSなどでグループのファンのみんなが落ち込んでいたことに心を動かされた原田は〈個人個人だけど、まだまだ物語は続いていくんだよ〉〈私は、終わったばかりの物語を一旦ちゃんと閉じて、第二章として新しい物語をはじめていく!〉というメッセージを発信したくなったという。

 あふれ出す感情を曲にするのに、そう時間はかからなかった。〈誕生日を迎えるたびに曲を作って、誕生日に披露したい〉というアイデアから、6月24日、16歳の誕生日を迎える直前に、アコースティック・ギターを手に、30分で制作したそうだ。

 15歳の楽しかった日々に思いを馳せつつ、〈それでも 進め〉と激励する。そこには、あのころの仲間への思いと共に、〈15歳の私は、今の私を応援しているよ〉という、自分自身へのエールでもあるのだという。

 「聴いてくださるからには、元気になってもらわなきゃ」とばかり思っていたアイドル時代。大きな変化は、自己の内面と向き合ったことだという。「本当の私は全然ポジティヴじゃないのに、ポジティヴな言葉を並べてみたり、ちょっと現実味がなかったなと思うんです。最近は、自分に自信がなくて言葉にできなかったことやネガティヴなことも、飾らない自分の言葉で歌詞にしていけるようになってきた。そうすることで、ポジティヴになれた部分があるんです。それで、〈救いたい〉っていうとあれですけど……ちょっとでも同じ考えの人がいるんだよって伝えたくなったし、自分のために綴った音楽が、応援してくださる方にも喜んでもらえて、一緒に楽しんでもらえたらいいんですけど……」。

 今回デジタル配信された“Fifteen”バンドバージョンでは、くるり/銀杏BOYZのサポート・ギターとしても知られる山本幹宗のプロデュース&アレンジで、ギター:山本幹宗、ベース:上野恒星(Yogee New Waves)、ドラムス:戸高亮太、フィドル:Asuka Mochizukiによるバンドサウンドが、原田の歌声とアコースティック・ギターをあたたかく引き立てる。レコーディングで体験したバンド・マジックに、どんどん音楽的な興味も広がっているようだ。

 12月13・23日に開催される初のワンマンライヴでは、新しい表現を追求するという。12月13日の〈ハジマリのオト〉は、アイドルの頃から培ってきた光の側面をバンド・セットで。また、12月23日の〈title〉は弾き語りで、「ネガティヴな闇の部分も悪いことと捉えず出していきたい」とのこと。2つのライヴで、自身の中の両面性を表す。

 〈Fifteen〉〈ハジマリのオト〉〈title〉……キラキラした青春の中に、せつなさと生々しい心の揺れが同居する、この時だけの煌めき。原田珠々華の物語がここからはじまるのだ!

 


◇原田珠々華 ワンマンライブ~BAND SET~ 「ハジマリのオト」
【日時】2018年12月13日(木)開場18:15/開演19:00
【会場】東京・渋谷WWW【チケット】¥4,800(税込)別途ドリンク代

◇原田珠々華 ワンマンライブ~Acoustic Set~ 「title」
【日時】2018年12月23日(日)開場16:15/開演17:00
【会場】東京・下北沢GARDEN
【チケット】¥3,800(税込)別途ドリンク代

主催・企画・制作:タワーレコード株式会社
協力・問合せ:オデッセー 03-5444-6966(平日11:00~18:00)
チケット一般発売中
◆チケットぴあ http://w.pia.jp/t/harada-suzuka/
◆e+(イープラス)http://eplus.jp/haradasuzuka/

デビュー曲「Fifteen」
各音楽配信サイトにて配信中