アルバム・タイトルがすべてを語る、結成32年目の23作目。豪快な管楽器とサイケなダンス・ビートが弾ける“クライム サスペンス”を筆頭に、明快なパワー・ポップ、小粋なマージー・ビートやソウル・ポップ、美しい弦に飾られた珠玉のバラードまで、鍵盤を加えた一体感溢れるバンド・サウンドが疾走する。年を重ねてもティーンの恋と夢と反骨を歌うことにこだわり続ける、加藤ひさしのロック美学を全面的に支持したい。