2017年10月13、15日、水戸芸術館『水戸室内管弦楽団第100回記念定期演奏会』は、記念すべき100回目の定演を祝う演奏であった。第1、2楽章をラデク・バボラーク指揮、第3、4楽章を小澤征爾がタクトを振るという前代未聞の演奏スタイル。世界を代表する4人のソリストに加え、少人数編成よる合唱団による第9は、いつまでも拍手が鳴りやまなかった。多くのファンが待ち望んだCD化。その収録構成にも驚嘆されられる。本番前に小澤征爾がセッション録音していた第1、2楽章と、本番の演奏をまとめた内容となっている。実に15年振りとなる第9の録音は音楽史に残り続ける演奏、名盤として輝き続けることであろう。