3管(トランペット、サックス、トロンボーン)をフロントにセクステット編成で聴かせる大西順子の最新作。全曲が書き下ろしのオリジナル新曲で、大西順子自身は2曲提供、それ以外はメンバー全員がそれぞれ楽曲を持ちより完成した充実の内容。管楽器のアンサンブルを巧みなアレンジでフィーチャーしつつ、ビートも多彩なバリエーション、そして大西順子はアコースティック・ピアノだけでなく、フェンダー・ローズのプレイも聴かせる。変わったタイトルの《みんなの曲》は、モチーフをいろいろ用意し、全員で即興演奏して完成させたというナンバー。大西順子のチャレンジングな姿勢が伝わる一作。