個性的な音楽スタイルを持ち、多方面で活躍するピアニスト、フェビアン・レザ・パネ。ソロ・ピアノとしては13年振りとなる今作は、千葉県柏市にあるStudio WUUで定期的に行って来たソロ・ライヴの数年分のレコーディング音源から選び抜いたもの。アルバム冒頭からピアノの音色がスゥっと身体に沁み込んでゆく。繊細な音が身体中を漂い、そして心の奥底から安らぎが沸き上がる。穏やかなメロディと、ウィスパー・ヴォイスのような柔らかで温もりのあるピアノに引き込まれる。静かな時間を共有するお供にオススメのアルバム。