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PAUL McCARTNEY & WINGS
大きな喪失感と新しいバンドへの夢を翼に変えた2枚のアルバム、その全貌が〈アーカイヴ・コレクション〉にていよいよ明かされる!

 5年ぶりの新作『Egypt Station』が36年ぶりの全米1位に輝き、2年続けて来日公演を行うなど、近年いよいよ精力的に動くポール・マッカートニー。そんな彼が自身の監修で過去のキャリアを総括する〈アーカイヴ・コレクション〉に、また新たな2作が加わることとなった。今回登場したのは『Wild Life』(71年)、『Red Rose Speedway』(73年)というウイングス初期の2タイトル。ビートルズ解散にまつわる苦悩を乗り越えてきたポールが、『Ram』(71年)を連名で発表した愛妻リンダとのコンビネーションを発展させ、新しい翼を広げた時期の作品たちである。

PAUL McCARTNEY AND WINGS Wild Life Capitol/ユニバーサル(2018)

 まずは71年12月に発表されたウイングス名義での『Wild Life』。メンバーにはリンダ(キーボード)、元ムーディー・ブルースのデニー・レイン(ギター)、『Ram』にも参加したデニー・シーウェル(ドラムス)が名を連ね、バンド名も定まる前に3日間で録り終えたという勢いに溢れた一枚だ。シンプルで粗削りな内容はメディアに酷評されるも、後年になってロック・ファンの評価を高めることになった。今回はCD2にラフ・ミックス集、CD3には“Give Ireland Back To The Irish”他のシングル音源やデモ、未発表曲を収録している。

PAUL McCARTNEY AND WINGS Red Rose Speedway Capitol/ユニバーサル(2018)

 一方、ポール・マッカートニー&ウイングス名義での『Red Rose Speedway』は、ヘンリー・マッカロク(ギター)を加えた5人体制で唯一のアルバムで、名バラード“My Love”のヒットを生んだ作品としても名高いもの。もともと各メンバーの活躍も見越してLP2枚組で出る予定だった作品ということで、今回はリンダやレニー主導曲も含めて当初想定されていた18曲入りの内容がCD2で再現されている。“Live And Let Die”などシングルをまとめたCD3にも蔵出し音源は多数あり、かつてポールが試みた未発表曲集『Cold Cuts』のアイデアにもここで落とし前が付けられている格好と見ることもできるのではないだろうか。

 なお、いずれの〈デラックス・エディション〉にもDVDやBDで貴重な映像コンテンツが付いてくるので、これはファンなら必ずチェックしておきたいところ。何かとポールづくしだった2018年を賑やかに締め括りたいものだ。

 


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