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THE ROLLING STONES
さまざまな時代の勇姿が楽しめるデビュー55年目のストーンズ

THE ROLLING STONES Beggars Banquet: 50th Anniversary Edition Abcko/ユニバーサル(2018)

 デビューから55年を迎えたローリング・ストーンズの2018年は、同時に重要作『Beggars Banquet』(68年)の50周年という節目でもある。その〈50周年記念エディション〉ではボブ・ラドウィックが新たにリマスターを担当。1CDの通常盤に加え、2SACDハイブリッド+ソノシートという日本独自の完全限定盤でも登場し、そのCD2には“Sympathy For The Devil”のモノラル・ヴァージョンと、68年当時の日本盤LPにソノシートで付属していたレアな電話インタヴュー音声〈“ハロー! ミック・ジャガーです”1968年4月17日 ロンドン-東京〉を収録。いずれにせよジミー・ミラー制作でブルースやロックンロールへと回帰した転機の名盤としての評価は揺るぎない。

THE ROLLING STONES Voodoo Lounge Uncut ユニバーサル(2018)

 そしてもう1タイトル、こちらは4人体制での初作『Voodoo Lounge』(94年)リリース後の〈Voodoo Lounge Tour〉から、94年11月25日のマイアミ・ジョー・ロビー・スタジアム公演の模様を収めた『Voodoo Lounge Uncut』も登場。同公演は以前にもVHSやDVDで「The Rolling Stones: Voodoo Lounge Live」で一部が世に出ていたが、当日のパフォーマンスをすべてアンカットで収めた今回は、映像も音声も新たに見直された必見/必聴のセットだ。