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CARPENTERS
永遠の名曲たちがエレガントなオーケストラで生まれ変わる!

CARPENTERS Carpenters With The Royal Philharmonic Orchestra A&M/ユニバーサル(2018)

 2019年でデビュー50周年という節目を迎えるカーペンターズが、実に17年ぶりの〈新作〉となる『Carpenters With The Royal Philharmonic Orchestra』をリリースした。前作にあたる『As Time Goes By』(2001年)はTV番組出演時の音源やデビュー以前のデモ、アウトテイクなどをまとめた内容だったが、今作はタイトルが示す通り、オリジナルのヴォーカル・トラックとインストゥルメンタルにロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の新録パートを組み合わせたもの。選ばれているのは“Yesterday Once More”をはじめ、“Rainy Days And Mondays”や “Superstar”、さらには“(They Long To Be)Close To You”や“We've Only Just Begun”に至るまで、いずれも時代を超越して親しまれているヒット曲ばかりだ。

Carsten Windhorst

 今回はプロデューサーのリチャード・カーペンターがアレンジャー/指揮者も担当。近年のロイヤル・フィルは、エルヴィス・プレスリーやアレサ・フランクリン、ロイ・オービソンらのオーケストラ企画盤も多く手掛けているが、今回のリチャードはオリジナルの制作時に満足いかなかった部分も踏まえ、自身の〈本当に作りたかったサウンド〉を実現できているとのこと。デビュー当初からトータルなアルバム作りに情熱を見せるリチャードらしく随所にインストゥルメンタル・セクションも挿入され、ひとつの組曲のような流れで全体を楽しめるアルバムだ。

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