OPUS OF THE YEAR 2018
[特集]2018年の100枚+
例年通りor例年以上に素敵な音楽が多方面から届いた2018年——そんな充実の年を象徴するグッドなアルバム作品を、順位ナシの100枚で振り返ってみましょう!

★bounceの選ぶ2018年の100枚・前編

 


JUST A TOUCH OF 100
bounceの選ぶ2018年の100枚・後編

Suchmos THE ASHTRAY F.C.L.S./キューン(2018)

〈2018 NHKサッカーテーマ〉などの大型タイアップ曲を含む最新作。サイケ成分を纏った新たなロック・アンセム群も先日開催した横浜アリーナの舞台に映えていた。そして、2019年はいよいよひとつの目標、横浜スタジアム公演へ。 *土田

 

XXXTENTACION ? Bad Vibes Forever(2018)

問答無用の但し書きを背負い込んだ一作だが、その世代のヒーローとして愛された男の特大ヒット作なわけで、不幸な最期によってのみ記憶されていい存在でないのは当然だろう。12月には『Skins』もまた全米No.1を記録したばかり。 *出嶌

 

ぜんぶ君のせいだ。 NEORDER NATION コドモメンタルINC.(2018)

ラウドなサウンドでポップな毒を表現する〈やみかわ〉系ユニットが今作で一気に飛躍。新アイドルの星歴13夜を送り出す一方でロック・バンド勢も充実させてきたコドモメンタルINC.総体の動きと共に、今後も大注目だ。 *出嶌

 

ARIANA GRANDE Sweetener Republic/ユニバーサル(2018)

テロ事件を乗り越え、トロイ・シヴァンやニッキー・ミナージュとの外仕事や、ミッシー・エリオット参加曲をはじめとする2000年代R&B風味の本作で華やぎを取り戻したアリアナ。まさかこの直後に悲劇が訪れるとは……。 *山西

 

CHROMEO Head Over Heels Atlantic(2018)

エセっぽい良さが勝手に王道化したという意味ではダフト・パンクも彼らも同じ。ブギーな芯は変わらず、ピノ・パラディーノやジェシー・ジョンソン、DJクイックまで交えた本作でも下世話なセンスの良さは健在だった。 *出嶌

 

BIM The Beam SUMMIT(2018)

THE OTOGIBANASHI'Sの中心人物による、待たれていた初ソロ作にして傑作。下地にある内省的な表情をメロウな風情で包む手腕が光る。指折りの名曲“Bonita”を共作したVaVaも含め、彼の周辺からはやはり目が離せない! *出嶌

 

BTB特効 SWEET MACHINE PAN PACIFIC PLAYA/VYBE(2018)

ブギーなど得意分野に軸を置きつつ、その他諸々を足してトークボックスの可能性を模索した、待った甲斐ありの初のオリジナル盤。ブルーノ・マーズ以降なムードではなく、〈昔から俺はこれだから〉という誇りが満々でした。 *山西

 

Crossfaith EX_ MACHINA ソニー(2018)

〈機械仕掛けの神〉と題された本作は、サイバーなメタルコアで〈個の覚醒〉を促すコンセプチュアルな一枚。エンター・シカリやホラーといったゲスト陣も、ワールドワイドに活動する彼ららしい人選だった。 *土田

 

D.A.N. Sonatine SSWB/BAYON PRODUCTION(2018)

彼らの掲げる〈ミニマル・メロウ〉なサウンドはより研ぎ澄まされ、じわじわと、しかし確実に聴き手をハメるダンス音楽へと深化。XX来日時の前座やアジア各国を含むツアーの開催など、そのグルーヴは国外へも浸透の一途だ。 *土田

 

THE FEVER 333 Made An America Roadrunner/ワーナー(2018)

ラップコア復権の兆しが見えはじめ、あとは新たなスターさえ出てくれば……というなかで登場した3人組のEP。某レイジ直系の音は苗場でも大ウケ! 初のアルバムも間近に控えていて、ここから本当の伝説が始まります! *山西