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CLEAN BANDIT What Is Love? Warner UK/ワーナー(2018)

メンバーの脱退でクラシック音楽の要素が後退するも、ムーンバートンやラテン味を加えて柔軟にサウンドを変化させ、一発屋じゃなかったことを証明。音の感触やゲスト陣がデヴィッド・ゲッタ『7』と被っていたのはご愛嬌。 *山西

 

JACQUEES 4275 Cash Money/Republic(2018)

ヤング・マネーの3名がアルバム・ヒットを飛ばす一方、袂を分かったキャッシュ・マネーがプッシュしたのはリル・ウェイン似のこの男。90年代R&Bへのスウィートな憧れがオリジナルな形で息づく名盤を届けてくれた。 *出嶌

 

Maison book girl yume ポニーキャニオン(2018)

グループを後から振り返った際、ここが大きな転換点とされることになるだろう。従来の整頓された無機質な快さから踏み出し、演者のロウな側面を前に出すことで飛躍的なポップネスへ結実。期待を超えた大傑作! *出嶌

 

MARIAH CAREY Caution Epic(2018)

久しぶりすぎて不安もあったものの、やはりこの人は絶対に外さない。マスタードやナインティーン85らと対等に組み合いながら、常に自分のゾーンで勝負するR&B的な横綱相撲は相変わらず。100%支持したいです。 *出嶌

 

THE 1975 A Brief Inquiry Into Online Relationships Dirty Hit/Interscope/ユニバーサル(2018)

SNS時代の虚像を客観的な詞や輪郭の曖昧な音で表現し、レディオヘッドとDNCEを線で繋いで大ヒット。分析好きの識者からミーハー女子までを取り込める、現行シーンでは稀有な存在だってことを再確認。 *山西

 

RITA ORA Phoenix Atlantic/ワーナー(2018)

ポスト・リアーナからより率直な自分自身へ。幅を広げた自由なサウンドと共にポップに羽ばたいた6年ぶりのアルバムは2018年の収穫の一つ。改めて収録されたアヴィーチーとの“Lonely Together”も含めて堪能したい。 *出嶌

 

Shiggy Jr. DANCE TO THE MUSIC ビクター(2018)

昨年のレーベル移籍以降の挑戦を踏まえ、改めて自己流の〈踊れる音楽〉を見つめ直した最新作。カラフルなディスコ/ファンク・チューンはもちろん、ラグジュアリーなバラードにもポップ探究者の底力が。 *土田

 

5lack KESHIKI 高田音楽制作事務所(2018)

Olive Oilとのタッグ作『5O2』を発表した2018年、久しぶりのソロ・アルバムまで届けられるとは。さまざまな景色が影を落としたディープなリリックにフレキシブルなビートを絡め、進行形の姿を表現した快作になっている。 *出嶌

 

ROTH BART BARON HEX felicity(2018)

チャンス・ザ・ラッパー周辺のエンジニア、L10ミックスエディットを起用した本作では、エレクトロニクスの割合が増加。現行のR&B/ヒップホップとも結び付く今様のフォーク音楽は、現在の日本でそう類を見ないものだ。 *土田

 

在日ファンク 再会 KAKUBARHYTHM(2018)

結成10年を超えてのKAKUBARHYTHM移籍作。愚直に追求してきた直球ファンクがよりタフ&ソリッドな質感で鳴り渡り、サイトウ“JxJx”ジュンとの共作曲など、メロウ路線にも胸を掴まれまくるフレッシュな快楽盤。 *澤田