ベース・コーラスに新メンバーのハコ(御多忙プピーピ)を向かえて心機一転、バンド形態5作目(ユニットとしては15作目?)。メンバー以外にも録音・ミックス、マスタリングを含めて体制の変更があったからなのか、のびのび作られた感のある、より大らかで広がりのあるサウンドになっている(例えば、奥田民生のような大人の余裕を感じさせるノンビリ感と言ったら語弊があるだろうか)。そんななか、進行方向別通行区分時代を彷彿とさせるキャッチーな“のび太はポイポイポイ”が異彩を放ってキラリと光る。2018年は『方向』、『別通』、『区分』、そして本作と、驚異的なスピードで4作をリリース。留まるところを知らない田中の創作意欲。普通にすごい。