チカーナ・ラッパーのなかでも長期に渡ってリリースを続けてきたミス・クレイジーだが、この6作目は前作『Forgive Not Forget』から6年ぶり。ほぼ全編がサッドでメロウな雰囲気ということもあって、アクの強いフロウと可憐な歌唱を併用する持ち味はいつも以上に活かされている。“Amiga Mia”の続編となる“Hello Loca”、リル・ロブを交えた“Old School Love”など、90年代R&Bを思わせるスムースな局面も多々あり。