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部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

PAUL McCARTNEY AND WINGS Wild Life Capitol/ユニバーサル(2018)

 最近のオススメCDを紹介するね~。まずはポール・マッカートニーがみずから監修する〈アーカイヴ・コレクション〉シリーズより、ウイングスのデビュー作(71年)を拡張した『Wild Life』(Capitol/ユニバーサル)だよ~。Disc-1には本編の最新リマスタリングを、Disc-2にはホーム・レコーディングやアウトテイクなどのレア音源をコンパイル。同時にリイシューされたウイングスの73年作『Red Rose Speedway』も好きだけど、約2週間で完成させたというこの初作の飾らないシンプルさは、他のポール作品にない素朴な魅力があってたまらないんだよな~。

 

BILLY JOEL The Stranger 40th Anniversary Deluxe Edition Columbia/ソニー(2018)

 続いてはビリー・ジョエルの『The Stranger: 40th Anniversary Deluxe Edition』(Columbia/ソニー)。78年リリースのブレイク作が、SACDハイブリッド仕様の2枚組で甦ったよ~。日本初CD化となる5曲のライヴ・テイクや、77年のカーネーギー・ホールでのステージを高品質化した音源などが聴けるのも嬉しいし、7インチ・サイズのジャケも素敵だよね~。

 

JANIS JOPLIN,BIG BROTHER & THE HOLDING COMPANY Sex, Dope And Cheap Thrills Legacy/ソニー(2018)

 お次はジャニス・ジョプリンを擁したビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーの『Sex, Dope And Cheap Thrills』(Legacy/ソニー)。『Cheap Thrills』の名前で68年に放たれたメジャー移籍作の50周年記念盤で、25曲もの未発表テイクを含む当時のスタジオ・セッションも追加した2枚組/全30曲入り! セッションならではの生々しいジャニスの歌声に圧倒されっぱなしだよ~。

 

VALERIE CARTER The Lost Tapes Ca Va?/HAYABUSA LANDINGS(2018)

 最後は惜しくも2017年に亡くなった西海岸屈指の歌姫、ヴァレリー・カーターの未発表音源集『The Lost Tapes』(Ca Va?/HAYABUSA LANDINGS)。70年代~2000年代に残されたテープから収録曲を厳選していて、なかにはリンダ・ロンシュタットとのデュエットやローウェル・ジョージが参加したナンバーに加え、プリンスとの共作曲まであるよ~。だけど、そんなトピックを抜きにしても、可憐でありながら力強い彼女の歌声をこの年の瀬に聴けるなんて幸せだな~。 *逗子 優