御大サリフ・ケイタが70歳を前に発表する6年振り最新作。タイトルはアルビノのことであろうか。現時点で歌詞の内容はわからないが本作がラスト・アルバムという噂もあるし自身のことを指しているのかもしれない。オートチューンの使用やエレクトリック・ギターによるソロなど不可解な箇所もあるが前作『タレ』の路線をエレクトロニクス控えめに継ぎシンプルなバンド・サウンドの中でサリフのインパクトある歌声が際立つ。モリ・カンテが全面的に参加。アンジェリク・キジョーとの貫禄のデュエットではラップ部分をMHDが担当、イェミ・アラデといった若手スターやジャズ界隈のミュージシャンなども起用し聞き応えは十分。