5年半ぶりの新作は、冨田恵一によるプロデュース。いきものがかりの水野良樹が提供したバラード“愛はただここにある”などオーセンティックな趣の洗練されたポップスをベースにしているが、なかには堀込高樹のペンによるイタロ・ディスコ調の“口唇には歌を”や不穏なビートが蠢く小島大介との共作“チャイナタウンの朝”のように挑戦的なナンバーも。先鋭的な音像とノーブルな歌との拮抗がおもしろい。