スウェーデンはストックホルム出身の気鋭プロデューサー、ラスマス・フェイバーが率いるプロジェクト〈プラチナ・ジャズ・オーケストラ〉。同プロジェクトが、2月5日(火)にBillboard Live OSAKAで、2月7日(木)と8日(金) にBillboard Live TOKYOで来日公演を行う。

日本のアニメ・ソングをオーケストラでジャズ・カヴァーするというこのプロジェクト。音楽ファン/アニメ・ファン双方から大きな反響を呼んだ〈ラスマス・フェイバー・プレゼンツ・プラチナ・ジャズ〉シリーズは第5弾までリリースされており、2016年以来の来日となる今回は、プロジェクト始動から10周年という記念すべきタイミングでの登場となる。

 

スウェーデン版グラミーの受賞経験があるバリトン・サックス奏者、グンナール・ベリスティーンを父親に持つラスマス・フェイバーは、79年生まれ。幼少期からピアノに親しみ、音楽学校で音楽理論や演奏技術を学んだ後、17歳でプロデューサーとしてキャリアをスタート。ジャズ、ポップス界隈で仕事をしながら、自身ではハウス・ミュージックを制作するようになる。

そして、2002年にシングル“Never Felt So Fly”でデビュー。2003年に自身のレーベル・ファープレインよりリリースした“Ever After”が国内外のクラブ・シーンでヒットし、その名を広く知られるようになる。プロデュース仕事も行いながら、2008年にはオリジナル・アルバム『Where We Belong』を発表。2009年には自身が率いるライヴ・プロジェクト、ラファ・オーケストラを始動させている。

ラスマス・フェイバーの2003年のシングル“Ever After”
 

そんなフェイバーと日本のアニメとの出会いは、幼い頃に観た「風の谷のナウシカ」。お気に入りの作品としては「うさぎドロップ」「DEATH NOTE」「鋼の錬金術師」などを挙げており、なかでも「マクロスプラス」には多大な影響を受けたという。そのように日本アニメへ深い愛情とリスペクトを捧げるフェイバーは、中島愛や坂本真綾、内田真礼といった声優への楽曲提供も多数行っている。

〈プラチナ・ジャズ〉のプロデューサーにフェイバーが任命されたのも、アニメとジャズどちらにも理解が深いことからだった。「どちらのファンも楽しめる、オリジナルに忠実で、全曲リアルでタイムレスなジャズにしようと試みた」と本人も語っているように、〈プラチナ・ジャズ〉では“はじめてのチュウ”“銀河鉄道999”“となりのトトロ”といった有名曲からちょっとコアな楽曲までをセレクト。それら楽曲の持つ、日本独特な旋律の素晴らしさを最大限に引き出すことをテーマに、スウェーデン国に演奏している。

プラチナ・ジャズ・オーケストラによる“はじめてのチュウ”
 

今回の来日は、キーボーディストとして参加のフェイバーを含む11人編成での賑やかなステージ。当記事内に並べた試聴動画のとおりジャズ・ファンやアニメ・ファンだけでなく音楽好きなら誰でも楽しめるはずなので、ぜひ気軽に足を運んてみてほしい。

プラチナ・ジャズ・オーケストラによる“デビルマン”
 
プラチナ・ジャズ・オーケストラによる“Gravity”(「WOLF'S RAIN」)のライヴ映像

 


LIVE INFORMATION
プラチナ・ジャズ・オーケストラ
presented by ラスマス・フェイバー

2019年2月5日(火)Billboard Live OSAKA
1stステージ:開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ:開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 8,500円/カジュアルエリア 7,500円
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2019年2月7日(木)、8日(金)Billboard Live TOKYO
1stステージ:開場 17:30/開演 19:00
2ndステージ:開場 20:45/開演 21:30
サービスエリア 8,500円/カジュアルエリア 7,500円
★詳細はこちら

■メンバー
ラスマス・フェイバー(キーボード)
ニクラス・ガブリエルソン(ヴォーカル)
エミリー・マクイーワン(ヴォーカル)
マーティン・ランドストレム(ピアノ)
トーマス・エビー(パーカッション/ヴォーカル)
ニルス・ヤンソン(トランペット)
カール・フリッド(トロンボーン)
クリスチャン・ハーボーグ (バリトン・サックス)
アンドレアス・ギルドランド(テナー・サックス)
ポール・ソリンジャー(ベース)
オーラ・ボッゼン(ドラムス)