連弾・2台ピアノや稀少作品も網羅したピアノ独奏曲全集を完成させたメンデルスゾーンのスペシャリスト: プロッセダが遂に協奏曲に挑む。シャイーとの遺作ホ短調協奏曲(第3番)初演から約10年の時を経ただけに、プロッセダ×メンデルスゾーンのファンとしてはこの上なく喜ばしい新譜の到着だ。相変わらずキレッキレのピアニズムが流麗華麗なメンデルスゾーンの魅力を最大限に引き出す。協奏曲第1番、第2番、ロンド・ブリランテでピアノを堪能した後のフリエンド指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団の《フィンガルの洞窟》もよいデザートだ。