元メンバーの急死とリリースが重なってしまった本作は、〈自然環境の哀歌と有毒な水彩絵の具で描かれた風景画〉なるテーマが設けられている。自分たちの音楽をピュアな状態で届けることにこだわったそうで、ギターをアンプではなくミキシング・デスクに繋いで録音するなど、楽器そのものの鳴りを追求。シューゲイザー由来の人工的な郷愁感は後退したが、彼ららしい儚げなメロディーとサイケデリックなムードは健在。