INTERVIEW

みゆな『眼』 憂いあるせつなき歌い回しが物語る、胸を突き刺すコトバのチカラ

みゆな『眼』 憂いあるせつなき歌い回しが物語る、胸を突き刺すコトバのチカラ

 宮崎在住16歳。ダイヤモンドの原石である高校一年生のシンガー、みゆな。まず、その歌声に魅了された。憂いあるせつなき歌い回しが物語る、胸を突き刺すコトバのチカラ。楽曲に応じて展開される色濃いストーリーテリングの妙。躍動感とエモーショナルな勢いを感じる、自身初となる1stミニアルバム『眼』(2月6日リリース)に注目したい。

 「初めて作った曲『ふわふわ』も入っている記念になるアルバムですね。ミニアルバム『眼』は、けっこう応援歌が多いと思うので、リスナーの方にとって“自分の好きな食べ物”みたいな存在になってほしくて。いつでも元気が出るような、聴きたくなる存在でありたいです。わたしもONE OK ROCKさんの曲などに支えられてきたので、誰かの支えになるような存在になれたらいいな。」

みゆな Here, play pop!(2019)

 感情を詰め込んだ、いまにも泣き出しそうなパワフルな存在感を持つ、間違いなくシーンの潮流の先端を歩くであろうフレッシュな新しい才能だ。それこそ、歌手を志したきっかけもユニークだ。

 「母が歌うことが好きで、よく洋楽を車の中でかけていたんです。母も歌手を目指していたときがあったみたいで。私は生まれつき声がガラガラで、人とはちょっと違う声をしていたらしくて。母には、昔の曲とかも聴かされていたんですよ。それで歌っていたときに、ひい爺ちゃんが『歌をやったほうがいい』って言ってくれて。それから歌に興味を持ちはじめるようになりました。」

 

 “眼”をフィーチャーした、インパクト強いミニアルバム『眼』のジャケット・アートワークは、みゆな自身によるディレクションだ。その独自のセンスがティーンの気持ちを鷲掴みにする。

 「暇なときにアイライナーで目の周りに絵を描いてたんです。それを自撮りしてInstagramにあげたのがきっかけでした。そこに、歌詞のフレーズを散りばめてみて。これを見てくれた方々が『これ、いいね!』ってなってアートワークになることが決まって。写真を撮るのが好きなんですよ。カメラはひい爺ちゃんの形見ですね。」

 

 みゆなは小学生の頃から陸上部に所属していた。中学生時代、全国大会へ出場する逸材であったが、腰を骨折したことによって挫折を経験。その後、心機一転もともと好きだったという音楽活動をスタートし、瞬く間に躍進する。ギターを本格的に始めたのも数ヶ月前だというのだから恐れ入る。憂いある歌声が耳に残る1曲目リード曲「ふわふわ」は、みゆな が“発見”されることになったインディーズ系音楽サイト『Eggs』で、デモ音源が注目されたナンバーだ。

 「中3の頃に、親にエレアコを買ってもらって、それから練習をはじめて、最初に出来た曲が『ふわふわ』でした。『ふわふわ』から動きだしましたね。『ふわふわ』は、特に2番から注目して聴いて欲しいです。リズムが変わって女性が正気を失っていくというか。すごく不細工な部分。顔とかじゃなくて、心の内に秘められた女性の裏にある汚い感じを書きました。いろいろ裏切られて、もう関わりたくない。もう目があっちゃったら、気持ちがいっちゃうから見たくないみたいな感じの曲です。それこそ、椎名林檎さんが大好きで、その影響も大きいですね。」

 インディペンデントに活躍するみゆなが、アニメ『ブラッククローバー』オープニングに抜擢されたことは事件だった。2曲目「ガムシャラ」は、作詞をノマアキコ(元GO!GO!7188のベース・ボーカル)とコライト。人生において、うまくいかないことをぶっ壊してでも走り続けていく。そんな“ガムシャラ”な想いを力一杯に込めた楽曲。

 「急だったんです。それまで福岡でライブをやっていた感じだったのが、突然アニメが決まって。最初はちょっと戸惑いがあったし、自分でいいのかなって不安もありました。でも、アニメを観たら、わたしを選んでくれた意味がわかった気がしました。『ブラッククローバー』の主人公のアスタと年齢も近いし、アスタと同じでわたしも未熟で。まだプロっていうか、……すごい人では全然ないし。アスタも強いわけでは無かったから。でも、夢に向かって走りぬけていく感じが自分とシンクロして。歌っているときにすごい、なんかこう……“似てるな”って感じました。」

 アニメ『ブラッククローバー』エンディングに3曲目「天上天下」が大抜擢。エンディングらしからぬ、ファンキーにリズミカルに跳ねるラップ調ポップナンバー。メロディアスで中毒性高いアッパーチューンだ。

 「佐伯ユウスケさんと一緒に作った曲です。“いま思っている感情を箇条書きでいいから送ってくれ”って言われて。それをパズルみたいに組み立ててくれました。世の中、なかなか上手くいかないことや、自分に対しての自己嫌悪を書きました。そんなネガティヴさを、開き直りで吹き飛ばすような曲になったと思います。早口だし、ボカロソングっぽい要素も入ってるなって。聴いて1番最初にアニメ『うる星やつら』を思い出したんですよ(笑)。わたし、昔のアニメが大好きで『ど根性ガエル』や『キテレツ大百科』も好きでした。アニメっぽい破天荒さのある曲ですよね。」

 映画『君の名は。』挿入歌として知られる、RADWIMPSのカバー曲「なんでもないや」(4曲目)。昨年夏、急遽『a-nation』長崎公演へ出演した際、第一声から会場のオーディエンスの心を鷲掴みにしたナンバーだ。

 「『a-nation』で歌ったとき、立ち止まってくれた人が多かったんですよ。『なんでもないや』は、上白石萌音さんヴァージョンが好きで、そちらの影響も大きいですね。今となっては自分らしく歌いやすい曲です。思うんですが、最近天才が多いなって。すごい世の中になってきたなって。同い年で活動する人も多いし。それこそ崎山蒼志さんだったり。わたし、聴く側で見つけるのも好きなんです。『あ、また出たよ天才』みたいな。」

 

 みゆな 自作曲「たんぽぽ」(5曲目)における独特なる言語感覚にも注目だ。音楽理論を身につける前に表現をスタートした、感性のユニークさがあらわれた楽曲。アコギ片手に人生と向き合ったテーマを歌い上げる。

 「わたし、中2の頃から不登校だったんです。いじめとかでは無かったんですけど、学校っていうもの自体が嫌になってしまって。親を困らせてましたね。カウンセラーへ通う時にバスに乗るんですけど、その途中で浮かんだメロディーが『たんぽぽ』でした。中3の頃、テストを受けに行く日があって、でも、勉強してないから全然わからなくて。外を見ていたら歌詞が浮かんできて答案用紙の裏に書きました。そのまま曲にしたんです。答案用紙を親に見せたら『いいじゃん、これ』って言われて。そして、たまごボーロ買ってくれたんです。なんか、覚えてますね。」

 


Live Information
『アコースティックミニライブ&直筆サイン入りポストカードのお渡し会』

2月8日(金)18:30~宮交シティ 1Fアポロの泉
https://www.miyakocity.com/

2月9日(土)15:00~タワーレコード アミュプラザ博多店
https://tower.jp/store/event/2019/02/11170209

2月16日(土)13:30~タワーレコード 渋谷店5F イベントスペース
https://tower.jp/store/event/2019/02/003024

2月17日(日)13:30~タワーレコード札幌ピヴォ店
https://tower.jp/store/event/2019/02/046021701

3月2日(土)13:00~タワーレコード梅田NU 茶屋町店イベントスペース
https://tower.jp/store/event/2019/03/096001

3月2日(土)19:00~タワーレコード名古屋パルコ店
https://tower.jp/store/event/2019/03/015002miyuna

3月10日(日)15:00~タワーレコード横浜ビブレ店
https://tower.jp/store/event/2019/03/135miyuna

※宮崎でのイベントはタワーレコード店舗内ではございません
※イベント詳細は各URLをタップしてご確認ください
※タワーレコードでの購入者には先着で直筆イラストステッカーと写真ステッカーの2種類のステッカーがセットで付きます(無くなり次第終了)

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