クリーヴランドの才人がAB名義の『Prologue』(2012年)から『Monologue』(2016年)、そして『Dialogue』(2017年)と築いてきた傑作の連峰も、今作でいよいよピーク? スペイシーな意匠で広げた大風呂敷を濃密なヴォーカルとメッセージで拡張していく完成度の高さは相変わらず。スピリチュアルなアップの躍動感もいいし、ロマンティックな“I Want You Again”や“Revisions”といったスロウの出来映えがそれ以上に素晴らしい。