茅ヶ崎のアングラ新星2MCによる初作。エレクトロニカやトリップホップも経由して90年代後半の空気を纏ったビート上で、テクニックを超越したタイトなマイク捌きがグッとくる何かを醸し出す。声質、ライミング、コンビネーションが音と一体化したその真髄は、“アンドロメダ2010”“眠らない”などで感じられるかも。インタールードの一音一句まで聴き逃せない練られた構成で、爆音でのリスニング環境を推奨したい。