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〈EAST MEETS WEST 2019〉 ミュージック・ディレクターはウィル・リー! 共に音楽をつくりたいと願う東西のアーティストを集結させたフェスティヴァル

〈EAST MEETS WEST 2019〉 ミュージック・ディレクターはウィル・リー! 共に音楽をつくりたいと願う東西のアーティストを集結させたフェスティヴァル

ウィル・リーがミュージック・ディレクターとなって、共に音楽をつくりたいと思う東西のアーティストを集結させたフェスティヴァル!

 日本と米国のミュージシャンが対等な立場でステージに立ち、出演者の代表曲や彼らの共通項にある有名曲をシェアしあい、思うまま楽器音や歌声を交わし合う。そんな太平洋を挟んだ様々な枠を自由に超えようとするフェスティヴァルが“EAST MEETS WEST 2019 ”である。

 「これこそは、僕が待ち焦がれていたものなんだ!」と喜びを語るのは、その音楽監督を務めるウィル・リーだ。ご存知、在NYの百戦錬磨のセッション・ベーシストで、自ら歌うリーダー作も複数出している御仁。古くは日本のフュージョン・ブームの火付け役となった24丁目バンドのメンバーであり、日本に30回は来ているという。全4回のショウに振り分けられる出演者たちは、もちろん彼が選んだ。

 「だんだん決まっていくうちに、ああホームランを打ったという気持ちになった。皆には思うまま、いいものを持ち込んでほしいと伝えている。僕は一番優れている人たちと、一番優れた音楽を作り出したいんだ」。

 “ホールド・オン”他のR&Bヒット曲を連発したサム&デイヴのサム・ムーア、フュージョン界を代表するトランペッターのランディ・ブレッカー、ランディの奥さんで現在のザ・ブレッカー・ブラザースのメンバーでもあるテナー・サックス奏者のアダ・ロヴァッティ、1980年に復帰したマイルス・デイヴィスのグループに抜擢されて以降第一線で活躍するギタリストのマイク・スターン。そして、さらには矢野顕子(「ジャズにもアメリカのポップスにも精通していて、僕も知らないような曲を彼女を通して知ったりもする。一緒にやるたびに、たくさんの驚きを与えてくれる人だね」ウィル談、以下同)、日野皓正(「NYで一緒にやったこともあるけど、確実にアメリカで通用する名手。彼はジャズのアイコンだ。僕は、彼にいろんな面を出してもらうようにしたい」)、ギターの渡辺香津美(「彼も日野さんと同様にワールドクラスだよね」)、現在ソロ活動中のレミオロメンの藤巻亮太(「すごいいい奴。彼は好ソングライターだ」)、旅する個性派シンガー・ソングライターの臼井ミトン(「彼のような才人も、僕は紹介したかった」)、ウィルとスティーヴ・ガッドを擁するピアノ・トリオのリーダー・アルバムを2種出している桑原あい(「まさに、ライジング・スターだ。彼女ってなんでもできる人でもあり、きっといい演奏をしてくれるよ」)という面々が、フィーチャーされるアーティストたちである。

 一方、「もちろんハウス・バンドにもこだわりを持っており、その存在ゆえにショウが途切れず、流れを持つことができると思っている」とウィルが語るハウス・バンドの面々も日米混合となる。たとえば、ドラムは矢野顕子トリオでいつもウィルとリズム・セクションを組むクリス・パーカー(かつてはスタッフで、スティーヴ・ガッドとツイン・ドラムのコンビを組んでいた)と1992年生まれという若さながら菊地成孔や渡辺香津美らから声がかかる山田玲。この二人のドラマーを起用する意図をウィルは、「ともに違ったタイプで、この二人を重ねると、お互いの個性が立ちつつ、うまく化学反応する部分が出てくるはず」と説明する。他に米国勢は、2014 年にはSONY/OKEHからリーダー作をリリースし現代ジャズ・ギターの俊英と高評価を受けるニア・フェルダー(g)、スティングやジャクソン・ブラウンらのツアーに参加しているジェフ・ヤング(key)、ウィルの昔からの音楽仲間で日本のヴィーナス・レコードから複数のリーダー作を出しているアーロン・ヘイク(sax)といった面々。さらに、日本勢は鳥越啓介(b)、一緒にレコーディングしたときにウィルが才能に魅せられたという村田陽一(tb)や西村浩二(tp)という名手たち。先の桑原あいは、ハウス・バンドにも入ることになっている。

 「出演者といろいろとやりとりをして、何をやりたいかを話し合っている。オープン・マインドすぎるアーティストが多いので、それは思案のしどころだね。なんにせよ、いろんなジャンルが自在に重なるものになるのは間違いない」。

 ウィル・リーのライヴにおける所作を見ていつも感心してしまうのは、子供のように純粋に、音楽をする歓びにあふれていること。そうしたかけがえのない心持ちは出演者たちの間でシェアされ、それもまた今回の“EAST MEETS WEST 2019”の美点となるに違いない。

 


ウィル・リー (Will Lee)
「EAST MEETS WEST」のミュージックディレクター。1952年、米テキサス出身のミュージシャン/ベーシスト。フランク・シナトラ、デイヴィッド・サンボーン、スティーリー・ダンなどをはじめ数多の世界的ジャズ~ポップス系アーティストと共演。日本では、80年代初頭 The 24th Street Band で人気を博し、渡辺貞夫、矢野顕子、SMAPなど著名アーティストとの共演実績があることで知られている。

 


LIVE INFORMATION

SRP Presents EAST MEETS WEST 2019
○4/26(金)~28(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC

【EAST MEETS WEST SUPER BAND】
※全日程出演 ウィル・リー(elb) クリス・パーカー(ds)ジェフ・ヤング(key)アーロン・ヘイク(sax) ニア・フェルダー(g)村田陽一(tb)西村浩二(tp)鳥越啓介(b) 山田玲(ds)  桑原あい(key)
▼4/26(金)  17:30開場/18:30開演
サム・ムーア(vo)マイク・スターン(g)渡辺香津美(g)藤巻亮太(vo,g)桑原あい(p)
▼4/27(土)12:00開場/13:00開演
矢野顕子(vo/p)ランディ・ブレッカー(tp)アダ・ロヴァッティ(sax)日野皓正(tp)臼井ミトン(vo,g,key)
▼4/27(土)17:00開場/18:00開演
ランディ・ブレッカー(tp)アダ・ロヴァッティ(sax)マイク・スターン(g)渡辺香津美(g)日野皓正(tp)臼井ミトン(vo,g,key)
▼4/28(日) 15:00開場/16:00開演
矢野顕子(vo/p)サム・ムーア(vo)藤巻亮太(vo,g)桑原あい(p)

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