自信作であることがありありと窺える5曲入りの新作。全員が音大卒という音楽的教養を活かし、豊かなアイデアを巧みに配置することで、ビートルズやトッド・ラングレンあたりを連想させるポップセンスを衒いなく発揮している。かつては〈別れ〉がテーマの曲が多かったが、ここでは聴き手としっかり繋がりつつ、シニカルさも忘れない。ここぞというときのメロディーや歌声の吸引力もズバ抜けて高く、目覚ましい成長ぶりだ。

 


ファースト『CHOSYOKU』がロング・ヒット中の4ピースがミニ作をリリース。ビートルズを始めとする往年の洋ロックの影響をプンプンと匂わせつつも、現代風・邦ロック・テイストにアレンジしたサウンドがツボにハマる。特に突然入るキーボードの音が切ない。