昨年の初公式アルバムで大化けした南ロンドンのシンガー/マルチ奏者。ロイル・カーナーやアルファ・ミストら地元勢も駆け付け、彼の飛躍のきっかけとなったミックステープが4年の歳月を経てCD化だ。J・ディラ愛を感じさせるビート、スムース&メロウなギター、そしてアンニュイな低音ヴォイス──輪郭のぼやけたジャジーなインディー・ブルーアイド・ソウルは、この頃からすでに完成していたことがよくわかる。