INTERVIEW

まちだガールズ・クワイア『MGC CLASSICS vol.2』 魅力的なハーモニーに導かれたグループの使命とは?

【ZOKKON -candy floss pop suite-】 第86回 Pt.1

まちだガールズ・クワイア『MGC CLASSICS vol.2』 魅力的なハーモニーに導かれたグループの使命とは?

純粋な歌の楽しさを魅力的なハーモニーで伝える7人組!

 東京の南の端っこ、町田市をベースに活動する、まちだガールズ・クワイア(以下、町ガ)。かつて同地のご当地アイドルとして活躍していたミラクルマーチの解散をきっかけに、その妹分だったリトルパレードのメンバーと共に2015年に結成されたアイドル・グループだが、その名に〈クワイア〉とあるように、コーラス・グループとしての魅力も備えている7人組だ。ミラクルマーチ時代からプロデュースを手掛ける石田ショーキチ(Spiral Lifeほか)の緩急交えたエレクトリカルなサウンドと、三声のハーモニーをしっかりと聴かせるその楽曲は、全国のポップ・リスナーを惹きつける勢いで強い引力を発生している。

もえか「もともと歌うことの得意なメンバーが集まったわけではなくて、音譜を追って基礎からハーモニーを作っていく――歌うことの楽しさを知るっていうところから始まったグループなんです。ひとりひとりの個性を大事にするアイドル的な面と、きっちりとハーモニーを聴かせるコーラス・グループとしての面、どっちの良さもあるのが、町ガらしさですね」

えりか「私は歌が苦手の苦手で……っていうタイプだったんですけど、メンバーも根気よく支えてくれて、ハモりの練習に付き合ってくれたりとか、そうしていくなかで歌う楽しさを知りましたし、聴いてくださった方に〈すごく伝わってきたよ〉って言ってもらえたときはめちゃくちゃ嬉しくて、歌ってて良かったなあって思います(笑)」

まちだガールズ・クワイア MGC CLASSICS vol.2 SAT(2019)

 そんな彼女たちがこのたび届けたアルバム『MGC CLASSICS vol.2』は、これまでステージで披露してきたカヴァー曲で構成するシリーズの第2弾。「アイドルのイヴェント、地元のお祭り、あとは老人施設や障害者施設。純粋に歌で楽しんでもらえるように、いろんな場所に合わせたセットリストを組めるというのも私たちの強み。いろいろ挑戦してきた足跡ですね」(もえか)というアルバムには、ミラクルマーチの“Forever my friend”や“ひ・み・つ・のシークレット”のほか、えりかが日本語詞を書き下ろした(!)ロネッツの名曲“Be my baby”やコーデッツの歌唱で知られるオールディーズの定番“Lolli pop”、麻生夏子の石田ショーキチ作品“Ice Nine”、同じ小田急線沿線の盟友だったぷらむ○ガーデンの“急にロマンス”、ジブリ作品の主題歌としてお馴染みのつじあやの“風になる”、荒井由実“ルージュの伝言”、スロウ・ビート化したことでストーリーの切なさが際立つ太田裕美“木綿のハンカチーフ”、ご当地ソングにラップをフィーチャーした“町田音頭”など。町ガの個性が十二分に発揮された鮮度の高い仕上がりで、タイトルだけ見るとさほど目新しくもない楽曲でも、なにゆえその楽曲を取り上げたのか、聴いてみるとよーくわかる。

もえか「三部でしっかりハモるっていうのが大前提としてありますし、三度五度の当たり前のハーモニーだけじゃなく、けっこうテクニカルなこともやってるんです。ライヴでも(オケに)声を入れてないので、まんまCDと同じことをやらなきゃいけない。かなり鍛えられますし、みんなが知ってる歌を新しい形で届けるっていう責任感もありますしね」

えりか「“Ice Nine”は世界観のスケールが大きくてカッコイイ曲――初めてメンバーから〈この曲をカヴァーしたい!〉って言った曲なんです。いままで町ガの基礎を作ってきた時期と、歌とパフォーマンスに磨きをかけてステップアップしてきた時期があって、いまはその次のステップだと思っているんですけど、これからこういうふうな歌も歌っていきたいっていうイメージ、そのキーになりそうな曲ですね」

 来る4月13日には、町田市民ホールで単独コンサートを開催。「地域に根付いて音楽活動をしている私たちが、外からどれだけ人を呼び込めるかっていう使命もありますね」(もえか)と意気上がる彼女たちのステージも楽しみにしたい。

『MGC CLASSICS vol.2』で取り上げられた楽曲のオリジナルが聴ける作品を一部紹介。

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