〈レッド・ツェッペリンの再来〉などと言われてきたカリフォルニアの4人組が、結成10年の節目にアトランティックよりメジャー・デビューするなんて素敵な話じゃないか! 移籍第1弾となる本作は、活動初期からの付き合いであるデイヴ・コブがプロデュースを手掛け、聖地マッスル・ショールズとナッシュヴィルのRCAスタジオAで録音。得意のヘヴィー・ブルースを基盤にしつつ、サイケや英国トラッド・フォークのフィーリングも持ち込み、『Led Zeppelin III』のスタイルをそのまま踏襲したような出来映えだ。グレタ・ヴァン・フリートがこんなに巷を騒がせているのだから、コイツらにももっとスポットライトが当たって然るべき。今年のロック界のキーワードは〈70sリヴァイヴァル〉で決まりか?