復帰作を謳ったコンピ『Tha Kollective』(2008年)すら忘却の彼方だったが、まさか名作『Classic 220』から15年ぶりのサード・アルバムが聴けるとは! 昨年デビューしたブーマー(KKの愛息)が大半のトラックに関与し、安直に言えば若い力に後押しされた部分もあるのだろうが、メロディアスなラップのヌキ加減と絶妙なユルさは大人Gならでは。季節モノの“Summertime”が醸す蒙昧感に遠い目をしてたらアイスが溶けるよ。