“TRANSITORY POEMS”ー連歌のような、二人のピアニスト、二台のピアノのための即興詩、ということなのか。クレイグ・タボーンとヴィジェイ・アイヤーのデュオによる新譜。文字通り訳せばつかの間の詩集だけれども、この二人が一体どのような作法でこのアルバムの制作に至ったのか三月中旬の発売を前に未だ明らではない。上の句を受けて下の句をという具合に二人の演奏はコール&レスポンス風には進行しておらず、演奏はすでに始まっているような、同時同意進行の即興が重なり連なるという具合。こういうのもMIDIを介したAIによるピアノ演奏によって聴くことができるようになるのか?