映画監督になる前は生物学者だったというリュック・ジャケが2005年の「皇帝ペンギン」以降再び南極を訪れ撮影した続編。メイキングではカメラに慣れた子ペンギンたちが興味津々集まってくる様子も見られるほどに近い距離から4Kカメラやドローンを駆使して撮影。驚きのスピードで獲物を求め、時には水深600mまでも潜るアゲアゲのペンギンの熱も、冷たい空気をも映し出す。彼らの子育てはとても過酷。父親は卵を両足の上に乗せたまま真冬の2ヶ月間温め続ける。そんなペンギンの白と黒、それを混ぜたねずみ色をした子ペンギンに積もる雪。氷と海で構成された彼らの世界も、自然を受け入れ共に生きる姿も、きれい。