今年の〈フジロック〉出演も決まったゲイリー・クラークJrは、ロック、ファンク、ヒップホップ、R&Bを咀嚼した新世代のブルースマンで、まだまだ若い35歳! 本作はライヴ盤を挿んで約3年半ぶりとなるスタジオ・アルバムだ。その間に映画「ジャスティス・リーグ」で使われた“Come Together”のヒットもあった影響か、R&B寄りでやるせなさが滲み出た前作『The Story Of Sonny Boy Slim』に比べるとグッとロック・モード。ラモーンズみたいな曲まであったりする。個人的には前作の世界観にもハマったが、ハードなギターを求める人にはこっちのほうが断然ウケそう。ポテンシャルの高さを存分に見せつけてくれる。ライヴ・パフォーマーとして定評のある人だけに、苗場へ行く方は要チェック!