ぜんぶ君のせいだ。 Egoistic Eat Issues コドモメンタルINC.(2017)

前年末からの体制変動も反映しての3作目。シアトリカルでヘヴィーな冒頭の“独白園”から演奏ごと新録した“無題合唱”、先行シングル“わがまま新生Hominina”、結びの感傷的な“おもひうた”まで、この時期の勢いを象徴する名曲揃いの一枚だ。初回盤のみ収録の各ソロ曲もイイ。

 

幽世テロルArchitect Cultural Mixing コドモメンタルINC.(2018)

前年7月に个喆&のなめらの2人組で始動し、すぐヤマコマロを加えたトリオになって駆け足で完成したファースト・フル・アルバム。先達とはまた異なるラップ混じりの歌唱と加工ヴォイス、ビキビキしたデジタルな音使いのハイパーなサウンドが騒然とした印象を残していく。

 

少年がミルク トーキョー・ネコダマシー コドモメンタルINC.(2018)

ミニ・アルバム3枚で培った毒特の詞世界を濃縮しながら、水谷和樹がより多彩なアレンジを導入したファースト・フル・アルバム。“トーキョー・ブルーガール”や“ハロー神様ダンス”など、曲調は過去最高にポップながらも拭い去れない哀愁味がより鮮明な個性として滲む。

 

ぜんぶ君のせいだ。 NEORDER NATION コドモメンタルINC.(2018)

前年に4人体制となり、シングル2枚を挿んで発表した通算4作目。ピコリーモ亜種の“せきららららいおっと”や重厚な“Cult Scream”など、病みの世界観はそのままに全体の意匠はダイナミックにスケールアップしており、昂揚感のあるナンバーが並ぶ。自信が伝わってくる快作。

 

ゆくえしれずつれづれ exFallen コドモメンタルINC.(2018)

ここまでの集大成的な2枚目のアルバム。先行シングル“MISS SINS”や“Loud Asymmetry”といった快曲を軸に、アッティラのフロンズ参加も刺激的に機能している。本作リリース後にメンバーの変動が続いて間は空いたものの、4月には新体制でのニュー・シングルが登場する予定!

 

幽世テロルArchitect アイデンティティークライシス コドモメンタルINC.(2018)

聖涙丸と季を加えた5人体制になってのファースト・ミニ・アルバム。声色の振り幅が広がったぶんアレンジは簡素に整理されて、結果的に直球のキャッチーさが倍増。いつも以上に狂気を剥き出したハードな表題曲からドラマティックな展開がエモい“Oblivion”まで強力な5曲入り。

 

MOP of HEAD Health コドモメンタルINC.(2018)

コドモメンタルINC.移籍作となるミニ・アルバム。数年前からメンバーが少年がミルクのバックに参加したりイヴェント共演も果たすなど何かと縁のあったバンドだけに、ここでも時間を掛けて積み上げてきた彼ら独自のスタイルは変わらず。レイヴィーな勢いで強靭に駆け抜ける。