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The Taupe NEO TOKYO 帝国 コドモメンタルINC.(2018)

バンドではなく妖怪を自称する東京のオルタナティヴ集団、という4人組。前年の『セレンテラジン』に続く本作はコドモメンタルINC.に所属後の初リリースとなるミニ・アルバムで、かわもトゆうき(ヴォーカル/ギター)のユニークな視点がガレージーなサウンドで広がる怪作だ。

 

été Burden コドモメンタルINC.(2018)

2015年に結成され、一昨年から現体制になった東京のオルタナ・バンド。レーベル主催の〈404 AUDITION〉でのグランプリ獲得を経て登場したこの初全国流通盤は、ポスト・ロック的な意匠にポエトリー・リーディングを導入した作風が新鮮。言葉と共に空間構築の奥行きも聴きものだ。

 

The Taupe サイケデリックシネマ コドモメンタルINC.(2019)

前作から3か月のスパンで届けたコンセプチュアルな一作。それぞれの楽曲が架空の映画館における上映作品という位置付けで、前作で評判になった中毒性の高い音像がより強固な形で提示されている。ここからさらに伸びそうな予感をゆらゆら漂わせる上々のフル・アルバムだ。

 

星歴13夜 おやすみ未来と恋乙女 コドモメンタルINC.(2019)

昨年12月のお披露目から1か月でリリースしたデビュー・シングル。表題曲は90s後半のユーロ・トランスやパラパラ系のノリを取り込んだもので、いわゆるアイドル性の高さを際立たせる意匠が光る。テクノ・ポップの香るカップリング“嘘はよるに溶けて”も可憐な出来映えだ。

 

幽世テロルArchitect The Forbidden Masturbating コドモメンタルINC.(2019)

前年末に个喆がゆくえしれずつれづれに移籍し、新たに心鞠游を加えてのシングル。太いベースが印象的な“Drying Party?”やデビュー曲“かごめかごめ”の再録も含めてさらに明快な作りが好感触。のなめらがリリース直前に脱退し、結果的にこの編成で最初で最後の作品となった。

 

ぜんぶ君のせいだ。 Natural Born Independent/ロマンスセクト コドモメンタルINC.(2019)

Zepp Tokyoワンマンを経て投下された今年最初のシングルは両A面。よりマッシヴなバンド・サウンドに振り切った前年末の配信曲“革鳴前夜”から繋がる、やみかっこいい(?)タフな音世界と逞しい歌唱が冴え渡る。4月の日比谷野音ワンマンも見据えたライヴ映え必至の仕上がりだ。