ニューエイジ・レジェンドの高田みどりが20年ぶりに発表したアルバム『Renard Bleu』のコラボ相手として、その存在がクローズアップされていたラファウンダのファースト・アルバム。エジプトとイランの血を引いてパリで生まれ、NYを拠点にパフォーマー/シンガーとして活動しているという越境ぶりは、彼女のアイデンティティーとして音の面にも表れている。アフリカやラテン、中近東のリズムと旋律を解体してベース・ミュージックに再構築する現代的な手法と彼女の個性的な歌唱により、ダンサブルなアヴァン・ポップを創出。以前ワープでリリースしたEPでサウンドメイクを担っていたエルヴィス1990やニック・ウェイス、アーロン・デヴィッド・ロスが今作でもいい仕事をしています。