圧倒的な歌唱力を誇るフロントマン、ポール・ジェーンウェイ率いるソウルフルなロック・バンド、セント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズ。ヴィンテージなソウル・テイストとモダンなプロダクションを重ねたサウンドで、アラバマ・シェイクスにも比肩すると称されてきた彼らが、4月15日(月)にBillboard Live OSAKAで、4月16日(火)にBillboard Live TOKYOで来日公演を行う。

セント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズのはじまりは2000年代の中頃、シークレット・デンジャーズというバンドのメンバーとして、ポール・ジェーンウェイとベーシストのジェシー・フィリップスは出会ったという。その後、2012年にポールとジェシーは再会し、新バンドを始動。翌年、初の音源『Greetings From St. Paul And The Broken Bones』を完成させた。

2012年作『Greetings From St. Paul And The Broken Bones』収録曲“Sugar Dyed”

当時の彼らは、ポールの類稀なる歌声を中心にサウンドを組み上げていった。あくまで趣味の範疇での創作であり、バンドとしてはまったく売れると思っていなかったらしい。ところがどっこい、アル・グリーンが引き合いに出されるヴォーカルとゴキゲンなソウル・サウンドは注目を集め、なんとアラバマ・シェイクスの鍵盤奏者、ベン・ターナーが絶賛。ファースト・アルバム『Half The City』(2014年)は、ベンをプロデューサーに迎えて制作された。

2014年作『Half The Girl』収録曲“Call Me”

初作のリリース後は〈コーチェラ〉や〈グラストンベリー〉といったフェスへの出演を重ね、2016年にはセカンド・アルバム『Sea Of Noise』をリリース。同作はUKサイケデリック・ソウルの雄として人気を集めたバンド、ビーズのポール・バトラーがプロデュースを務めた。前作よりもホーン隊は力強さを増し、さらにオルガンによる洒脱な音色も深い余韻を残す。バンドの豊かな音楽性を印象付ける作品となっていた。

2016年作『Sea Of Noise』収録曲“All I Ever Wonder”

そして、最新作にあたるサード・アルバム『Young Sick Camelila』(2018年)は、それまでシーロ・グリーンやアリシア・キーズら名だたるソウル・ジーニアスを手掛けてきたジャック・スプラッシュとともに録音。ディスコ・ビートを採り入れるなどリズム面での果敢なアプローチに加えて、格段に端正さを増したサウンド・プロダクションがバンドのポップな魅力を引き出している。


『Young Sick Camelila』収録曲“GotItBad”

古き良き音楽の旨味を継承しつつ、いま様のロック・メソッドを駆使した調理法のもとで、現代に甦らせるセント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズ。2019年ならではのソウル・レヴューをぜひBillboard Liveで堪能してほしい。

 


LIVE INFORMATION
セント・ポール&ザ・ブロークン・ボーンズ
St. Paul & The Broken Bones

2019年4月15日(月)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 7,500円/カジュアルエリア 6,500円
★詳細はこちら

2019年4月16日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 7,500円/カジュアルエリア 6,500円
★詳細はこちら

■メンバー
ポール・ジェーンウェイ(ヴォーカル)
ブローワン・ロラー(ギター)
ジェシー・フィリップス(ベース)
アレン・ブランズテッター(トランペット)
アル・ギャンブル(キーボード)
アマリ・アンサリ(サックス)
チャド・フィッシャー(トロンボーン)
ケヴィン・レオン(ドラムス)