注目レーベルになったディギー・ダウン

 T-GROOVEをアルバム・デビューに導いたフランスのディギー・ダウンは、もともとDD LahouveにフックアップされたB・トンプソンを第1弾リリースに据えたことで脚光を浴びたレーベル。もともとUSで日の目を見なかったエノイス・スクロギンスがブギー・タイムズにフックアップされた2009年頃から〈ブギー〉をキーワードにしたディスコ~ブラコン再評価の流れはフランスで盛んになっていたものだが、そのモダン・ディスコ/ファンクのムードはルーツを同じくするユーロGファンクの一群とも結び付き、複数のレーベルやプロダクションが主にUSの恵まれない才能たちを活用して趣味性の高い作品を作り出すサイクルを生み出していった。近年のディギー・ダウンはT-GROOVEをヒットさせる一方、USのラッパーたちと契約してGファンク色を強めてもいる。 *出嶌

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