プロデューサーがオマー・ロドリゲス・ロペスからジェリー・ハリソン(元トーキング・ヘッズ)に代わり、ジェロ・ビアフラも客演したこの移籍作では、持ち前のダークかつエキセントリックなガレージ・パンクにニューウェイヴ風味がプラス。〈物事の二面性〉という歌詞のテーマが陽性エレポップからゴシック・ロックへと至る展開にも反映されていて、女傑シンガー率いるこのバンドの魅力を多角的にアピールしている。