鮎川誠、友部正人、三宅伸治という酸いも甘いも噛み分けたヴェテランが寄り集まって王様級にうるさい音楽を打ち鳴らすというんだから、そりゃ盛り上がらずにいられない。初のスタジオ録音盤に収められているのは、ブルース、フォーク、ロックなどがごった混ぜになった濃厚かつ芳醇なスープ。ざらついた生々しいサウンドの向こうにはレッド・ホットな湯気がユラユラ立ち昇っていて、鼻孔を思いっきりくすぐるのだ。